複数の韓国メディアは26日までに、韓国人特有の病気とされる精神疾患「火病(鬱火病)」を、同国の会社員の9割が職場で経験していると報じた。
就職ポータルサイト「Career」が1月27日に明らかにした調査によると、「職場生活の中で火病を患ったことがあるか」との質問に会社員の90.18%が「ある」と答えた。
火病は、1995年に米国精神医学会で韓国人特有の文化症候群として認められた。韓医学では火病を「悔しい気持ちを静めることができず、頭や脇腹の痛み、胸の息苦しさで、睡眠が十分に取れなくなる病気」と定義している。
調査によると、火病を患った原因は「上司、同僚との人間関係による葛藤」が63.8%、「多すぎる業務や業務成果に対するストレス」が24.89%、「人事など考課算定に対する不満」が3.62%、「早朝出勤や夜勤による睡眠不足」が3.17%、「解雇、リストラに対する不安感」が2.71%だった。
「火病はどのような形が現れるか」との質問には、「慢性疲労」(34.68%)、「躁鬱の症状」(19.02%)、「脱毛」(12.30%)、「職業病」(9.82%)、「呼吸困難」(6.26%)、「パニック障害」(4.25%)、「その他」(13.65%)の意見があった。
職場内に悩みを打ち明けられる同僚がいるかとの質問には、「いる」が58.30%、その他に打ち明ける人には「友達や知人」(59.36%)、「配偶者」(23.74%)、「両親」(12.79%)、「その他の家族」(4.11%)などの回答があった。
報道によれば、韓国の人口の5%が火病を患っているという統計もあるという。男性よりも女性の比率が高く、主に30-40代の既婚者が多い。だが、最近は男性や学生、高齢者まで幅広い年代が症状を訴えているという。