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故宮で全裸撮影は“芸術“か?作者は「誤解されるのは表現者の宿命」と放言―北京市

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中国の北京を代表する観光スポット・故宮の敷地内で女性モデルの裸体を撮影した写真がインターネット上に出回り、波紋を呼んでいる。北京の地方紙・新京報が伝えた。

作品は先月17日、撮影者本人が自身のマイクロブログに投稿したもの。故宮内の宮殿を背景に複数のカットを撮影しており、全裸の写真も含んでいる。画像は瞬時にインターネット上で拡散し、「芸術作品だ」と評価する声がある一方で、「中国文化を代表する故宮に対する冒涜(ぼうとく)」と非難する声も相次いだ。

新京報の取材によると、撮影者は中国の演劇学校の名門・中央戯劇学院で舞台美術を専攻し、現在は米国留学中の男性。このほどの騒動については、「裸体撮影は芸術活動にとっては何の驚くべきことでもない」「誤解されるのは表現者の宿命」と発言している。なお、この件については一般ユーザーから故宮に対して通報がされた模様だが、31日時点で故宮からの声明はない。

ただし、連日多数の観光客であふれているはずの故宮で、なぜ一般入場者が1人も写り込むことなく撮影することが可能なのか。撮影者は「不可能だと思われることを可能にすることこそ尊いこと」とうそぶいているが、故宮の了承を得て撮影したのではないかという疑問は残るところだ。

ある法律専門家によると、故宮側の許可を得ていた場合、公序良俗を乱さない範囲であれば違法行為には当たらないという。しかし仮にそうであったとしても、公共の文化遺産を個人の創作活動のために開放したとあってはそれはそれで物議を呼びそうだ。




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