先月30日、中国・深センから上海に向かって離陸しようとしていた中国南方航空機内のトイレで、日本人の男性客が隠れてタバコを吸っていたことが判明した。日本人客は上海で警察に連行された。1日付で香港メディア・東網が伝えた。
事件があったのは深センから上海に向かうCZ3557便。離陸を待つ間の機内で、トイレに立った日本人客とすれ違った乗客が、喫煙したようなにおいに気付いて客室乗務員に知らせた。トイレを確認すると、タバコの煙が立ち込めていたことから、日本人客に問いただしたところ、トイレでタバコを吸ったことを認めた。
日本人客によると、タバコは持参したマッチで火を点けた。タバコとマッチはその場で押収された。上海の浦東国際航空に到着後、空港警察が日本人客を連行し、空港内の派出所で誓約書を書かせ、釈放したという。
機内にマッチが持ち込まれた事実により、空港の保安検査の甘さが露呈し、安全に対する不安の声が出ている。深セン宝安空港は1日、「なぜ機内へのマッチ持ち込みを許してしまったのか、現在調査中」だとして、3~5営業日後に結果を報告するとしている。