・思い出よりも先生の命
米ニューハンプシャー州、ベスレヘムに位置するプロフィール高校。日本の “高校3年生” にあたる “シニア” の学生たちは、今年の修学旅行にニューヨーク州のアディロンダック・パークに行く予定だった。
しかし旅行の1週間前、突然の中止を発表。なぜなら、校長先生がガンだと診断されたことを知り、旅費を校長先生の治療費のために寄付することに決めたのである!
・先生を慕っている生徒たち
今回、生徒から修学旅行の中止とその理由を告げられたコートニー・ヴァーショウ校長は、感極まりながら「生徒のみなさんの助けを受けていいものか……言葉がありません」と涙を浮かべた。
生徒たちは校長先生が大好きなようで、「みんな先生にはお世話になってきました。今が、恩返しするときなんです」「先生は僕たちのことをよく考えてくれます。だから僕たちも先生のことを考えたかったんです」と、修学旅行が無くなったことを悔やむ様子など全く見せずに、先生へのまっすぐな気持ちを述べている。
・「他人に親切に」と校長先生の教え
これまで “自分のことばかり考えるのではなく、周りに親切にするように” と生徒たちに教えてきたヴァーショウ校長。どうやら教えは、生徒たちにちゃんと浸透していたようだ。ちなみに、生徒たちは修学旅行の代わりに、近場への旅行を計画しているとのこと。
困っている校長先生を助けるために生徒が立ち上がるなんて、なんとも素敵な学校。きっと日頃の校長先生の態度や人柄が、生徒たちの心を動かしたのだろう。生徒たちは、先生の姿をジッと見ているものなのだ。