カメラマンが故宮で芸術として裸体写真を撮影したという報道が人々の関心を呼んでいる。故宮側は1日、「故宮博物院でのヌード写真撮影騒動に関する説明」を発表した。
その説明によると、5月17日8時30分、4人の集団が午門西側から他の来場者を押し退け故宮に急いで入っていった。4人の中にグレーのロングシャツを着た女性もいた。8時50分、故宮博物院の職員が、同4人が太和殿三台西側で無断撮影していることに気づき、阻止した様子が防犯カメラの映像に記録され確認された。
これまででわかっていることは3点ある。ひとつは撮影側は一般公開時間帯にチケットを買って入ったこと。2つ目は、この撮影会は突然始められたもので、故宮博物院は事前許可していない。3つ目は、微博(ウェイボー)ユーザー名WANIMALによると、この撮影は計画的で周到に準備され、5月13日に現場を下見していたこと。
故宮博物院は文化的に特別な存在で、世界文化遺産であり、なおかつ世界の有数の博物館でもあり、世界各地からの来場者は年間1千万人単位に達する。世界文化遺産での公然のヌード写真撮影とくに文化財建造物にもなっている角のない竜の頭部に乗って写真をとることは、公共秩序とモラルに反し、故宮博物院の文化的雰囲気を損なうだけでなく、文物そのものと文化遺産の尊厳を壊していると言え、社会的に非難を受けることは当然である。