中国青年網によると、広東省で子連れの豪邸見学が流行している。豪邸見学ツアーが企画されているほか、両親自らが子どもを連れて現地に行くなどさまざまだが、わざわざ豪邸を見に行くのは「子どもの成功への意欲を高めたい」のが理由だという。
見学するのは屋内プールや温泉、茶室から書斎などもある2階建ての豪邸で、販売価格は約400万元(約8000万円)。多くの親が子どもに「資産はその人の社会的地位を示す成功の証しだ。子どもの頃から勉強をがんばらないと成功は収められないし、こんな豪邸を買うこともできない」と話しかける。内装業を営み、多くのチェーン店を擁するというある企業経営者も見学に参加し、「お金は万能ではないが、世の中はお金がなければできないことばかりだ」と話す。
しかし、豪邸を見せて子どものやる気を引き出そうとする方法は市民の間では賛否両論となっている。広東省青年産業工人作家協会の周崇賢(ジョウ・チョンシエン)主席は、子どもの心をゆがませ、お金のためなら手段を選ばなくなってしまうのではないかと懸念の声を上げている。