中国から400個を超す腎臓結石を摘出した男性の話題が飛び込んできた。執刀医は「連日ある食品を食べていたことが原因であろう」と説明している。
中国・浙江省にある「東陽市人民医院」で5日、55歳の男性患者(名前などは明らかにされず)の腎臓から結石を摘出する手術が行われた。手術は無事に成功したものの、その石の数は420にも及んだことを『news.ifeng.com』が伝えている。
男性が耐え難い苦しみ、激しい痛みのため病院に駆け込んだのは先月のこと。CTスキャンの結果、医師からは左の腎臓に小粒の石が多数詰まっていることを指摘された。男性は20年前にも左の腎臓について10個の結石が確認され、「結石破砕術」により石を細かくする処置を受けていた。8年の経験を持つその医師も、「これほどまでに多くの結石が詰まっている症例は見たことがない」と驚き、今回は破砕術でなく鉗子による摘出手術が選択され、執刀には2時間を要したそうだ。
医師は男性患者のその結石について、「飲み水をあまり飲まないこと。そして石膏入りのある食品を連日のように食べていたこと」を原因として挙げている。それは豆腐。医師が“石膏”と表現した硫酸カルシウムが凝固剤として使用されており、中国では豆腐を固める際にそれを多用するというのである。「食生活を改めなければ再発しますよ」と戒めの気持ちをこめ、医師はその石をビニール袋につめて男性に渡したそうだ。もっとも左の腎臓の機能はかなり低下しているという。