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初期対応の失敗が原因 WHOが朴政権を断罪 韓国MERS深刻化

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 韓国で中東呼吸器症候群(MERS)の初の感染者が出てから5週目を迎えようとしているが、終息の気配がまったく見えない。15日現在、感染者は150人となり、死者は計16人となった。この間、ソウルのサムスンソウル病院に勤務する医師が感染したまま、最近まで勤務するなど常識外れの実態も判明。世界保健機関(WHO)など合同調査団は、朴槿恵(パク・クネ)政権の初期対応の失敗が原因と断罪した。

 日を追うごとに増える死者と感染者。隔離対象者は15日現在、5200人を超えた。韓国の人口を約5064万人とすると、約9700人に1人がその対象者になっていることになる。

 拡大させている要因には、患者が病院を複数受診する韓国の習慣や、医療機関の換気態勢の不備などが複合しているが、関係者の常識外れな行動も火に油を注いでいる。

 多数の院内感染者を出したサムスンソウル病院では、5月27日に感染した男性医師(37)が、隔離されずに6月10日まで勤務を続けていた事実が発覚した。

 サムスン病院での院内感染者は全感染者の半数弱の71人にのぼる。同病院では、患者搬送係の男性(55)が発熱などの症状が出た状態で勤務し、13日に感染していたことも判明。管理態勢への批判が一段と高まりそうだが、韓国最大の財閥サムスングループの同病院に対し、当局が強い姿勢を示していないとの不満も出ている。

 一方、スロバキア滞在中の韓国人男性(38)がMERSに似た症状を示し、14日までにスロバキアの首都ブラチスラバの病院に入院した。韓国の聯合ニュースなどが伝えた。

 男性は韓国の起亜自動車の下請け会社社員で、3日にブラチスラバに到着し、スロバキア北部ジリナの工場で働いており、13日に病院に搬送されたという。チェコ通信によると、スロバキア保健省は感染の確認に備え、男性と接触した人物の特定や感染拡大防止の措置を取っている。

 他国への“流出”をめぐっては、5月末に感染疑いの韓国人男性が中国に出張し、訪問先の広東省で感染が確認されたほか、自宅隔離対象とされた医師とその妻が6月初旬にフィリピンに出国するなどの事態も起きている。

 これまで韓国のMERS感染を調べてきたWHOと韓国政府の合同調査団は15日までに、韓国政府が初期対応に失敗し「透明で迅速な情報公開」を適切に行わなかったことが感染拡大の原因の1つだと示した。

 今回の感染が医療施設以外の生活空間で起きたとの証拠はないが、持続的な監視が必要と指摘。「防疫措置はある程度効果を上げているが、感染終息には時間がかかる」としている。早期封じ込めを図れず4次感染者も出している朴政権。世論調査機関、韓国ギャラップの9~11日の調査では政権支持率は33%となり、2週間で7ポイント下落。不支持率は58%になった。

 ハンギョレ新聞(12日付、電子版)は、後手を踏む政府を批判してきたソウルの朴元淳(パク・ウォンスン)市長が、ギャラップの調査で、次期大統領候補選好度で1位になったなどと伝えた。朴政権に期待する声は日に日に弱まっている。




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