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スピード逮捕に諸説 トヨタ「麻薬」女常務を“刺した”のは誰か

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「一体、誰が“刺した”のか」――業界内はその話で持ちきりだ。

 トヨタ自動車の常務役員、ジュリー・ハンプ容疑者(55)が麻薬「オキシコドン」の錠剤を国際宅配便で密輸し、麻薬取締法違反容疑で警視庁に逮捕された事件。

「ハンプ容疑者は逮捕後の健康診断で、オキシコドンのような医療用麻薬が必要ないことは分かっている。さらに、米国から宅配便が届くことは事前に承知していたという内容の供述もしている。捜査当局は“用途外”の目的で密輸したとみています」(捜査事情通)

 オキシコドンの使用量は、ハンプ容疑者の出身地である米国が世界一。ヘロイン代わりに乱用して依存症に陥る人が後を絶たず、深刻な社会問題になっているというだけに穏やかじゃない。

「米ニューヨーク州生まれのハンプ容疑者はゼネラル・モーターズ(GM)やペプシコの副社長などを経て、12年に北米トヨタに入社した超エリートとされます。が、もとはミシガン州のフェリス州立大という中堅大で広報を学んだ後、GMの工場案内係からのし上がってきた“たたき上げ”。その後ハーバード・ビジネススクールでも学んでいますが、敵も多かったでしょうし、心労も並大抵ではなかったはずです」(米国在住ジャーナリスト)

 それにしても、成田空港でハンプ容疑者宛ての小包からオキシコドンの錠剤が見つかったのが、今月11日。それからわずか1週間というスピード逮捕には驚かされる。

「捜査当局もさすがに配慮し、今月16日のトヨタの株主総会を待って逮捕したともっぱらです。ただ、相手はトヨタの常務という超VIP。万が一にもミスは許されません。密輸ではなく、誰かが嫌がらせで一方的にハンプ容疑者に送りつけた可能性もあったのに即逮捕に踏み切れたのは、当局が事前に確たる情報を得ていたからでしょう」(前出の捜査事情通)

 誰かがハンプ容疑者を“刺した”可能性が高いというわけだ。

「業界内ではさまざまな“陰謀説”が飛び交っていて、トヨタのライバル会社が米国の捜査当局にタレ込み、その情報が日本に渡ったなんて話もある。ハンプ容疑者を抜擢した豊田章男社長主導の人事に不満を持つ内部の人間が刺したなど、あらぬウワサが入り乱れています」(業界関係者)






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