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古代エジプト人に人工関節技術、ミイラの膝から23cmのボルト

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あるミイラの膝に、ボルトが埋まっていることが発見された。ミイラは紀元前16~11世紀に死亡したとみられるエジプト人男性のもので、予想以上に進んでいた古代エジプトの医療技術に驚きの声が集まっている。

この画像は英メディア『express.co.uk』が伝えているその記事のスクリーンショットである。このほどエジプト人男性のミイラにつき、膝関節の内部にボルトが埋まっていることをブリガム・ヤング大学医学部の整形外科医、リチャード・ジャクソン博士が発見した。DNA検査のため、膝に小さな穴を開ける関節鏡検査をたまたま行った際に見つかったボルトは、長さ23cmほど。鉄製でねじれは緩いが、現代の整形外科でも多用されているボルト固定術と原理はまったく同じである。また、骨への固定にはレジン(有機樹脂)が用いられていたという。

「膝関節の構造をよく知り、ネジ、フランジをどう用いたらよいのかを知っていたことや、そんな手術が3,000年以上前から行われていたことに驚きを隠せません」とジャクソン博士。そしてこのミイラについて彼に検査を依頼した同大学の古代文明研究家、ウィルフレッド・グリッグス名誉教授は「古代エジプト人への畏敬の念がさらに深まります」と述べている。これまでに、同様の手術が行われているミイラは発見されていないそうだ。





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