いじめを訴えて自殺した岩手県の中学2年、村松亮君(13)の父親がきのう12日(2015年7月)、警察に被害届を出した。亮君の死から1週間、いじめていた生徒やその保護者からは接触も謝罪もない。そればかりか、学校やいじめ生徒たちの悪質な言動も浮かび上がってきた。
村松亮君の父親が被害届「警察も入って捜査してもらいたい」
亮君は1年生の時から学校に提出する「生活記録ノート」でいじめの事実を訴え、「死にたいと思ったときがけっこうありました」と記していたが、2年生のクラス替えでもいじめ生徒と同じクラスにされた。「死んでもいいですか」「もう死ぬ場所は決まっているんです」などの記述も、担任は校長や周囲に報告せず、生徒の命にかかわる情報が共有されなかった。父親にも話がなかったという。
父親は「担任だけが把握して、連絡をもらえなかったのはなぜか。自殺がどれだけ重いことか」と問いかける。祖父も「亮は明るくふるまっていたのだろう。学校から電話がきたことも1回もない」という。これでは家族は気づけない。
教育委員会は第三者委員会を設置して調査することを決めたが、父親は「校内暴力について警察も入って捜査してもらいたい」と話す。こんな学校や教委を信頼しろというのはどだい無理な話だ。
まったく反省ないいじめ生徒!証言同級生に舌打ち
いじめを証言した生徒に対しても、学校はおかしな対応をしている。この同級生は学年主任の教員から8日と9日に呼び出され、「余計なことを言うな」「反省したか」と問い詰められたという。亮君の訴えにきちんと対処しなかったたけでなく、事実を握りつぶそうとしたのか。これではいじめの共犯行為だ。
今度は「また余分なことをばらしたな」とでも脅すのだろうか。いじめをしたとされる生徒たちも、証言した同級生とすれ違ったざまに舌打ちをしたという。8日、9日、10日と日にちもはっきりしている。
司会の加藤浩次「勇気を持って言っている子どもに対して、これは何なんだと思ってしまいます。いじめ生徒も何も反省していないということですね」
こんな教師やいじめ生徒をいつまで放置しておくのか。うやむやにせず、厳正な措置が必要だ。