靴の小売チェーン「ABCマート」の創業者・三木正浩氏から多額の金を無利息で融資されていたなどと報じられた日本テレビの上重聡アナ。騒動そのものが下火となり、いまでは何もなかったかのようにテレビ出演しているが、上重アナの将来設計は大きく狂っている。
1億7000万円もの大金を無利息無担保で借り受けたことになっている上重アナ。報道そのものが下火となった先月には、いまだ問題となった“億ション”に住んでいたことも発覚した。その無神経さにはあきれるばかりだが、この一連の疑惑が発覚する前の上重アナの“野望”を知っていると、億ションに住むことぐらいは当たり前なのではと感じてしまう。
ある制作会社関係者はこう言う。
「問題が発覚する前の上重はフリーになるつもり満々でしたね。アナウンサーの先輩で、いま芸能プロに入っている某フリーアナの人からも、独立したらいくらぐらい稼げるか、どう稼げばいいか、などのレクチャーを率先して受けていた。アナウンサーの給料って言われているほど悪くないと思いますが、上重くらいの割合でテレビで活躍しているタレントやフリーのアナウンサーだったら、それこそ年収は億を超していてもおかしくないですからね。金銭面での野望は持っていたし、『○○に行きたいんだよね』と具体的な事務所名まで口にしていましたよ」
その“野望”はただの思いだけではなく、着々と実行に移されていたともいう。「そのころから羽鳥アナが抜けた後のエース候補として局内では期待されていたのもあって、そんな上重の思いを何とか形にしてやろうという大物業界人もいましたしね。フリーになってからも大丈夫なようにと、いろいろ経済界の人を上重には引き合わせてました」(同)
「スッキリ!!」という看板番組のMCを務めたという実績を作った上で日テレを退社し、フリーアナとしての“野望”に大きく近づくはずだった。騒動が起きたのはそんなときだったのだろう。「上重の脇が甘かったのが事の発端。あの一件でなんだかんだいって三木会長の顔にもドロを塗ったわけですよ。大物業界人もかなりご立腹だったとか。いまでは独立話もご破算ですよ」と同関係者はいう。
近年の日テレは有望アナが退社したり、フリーになったりと人材流出に悩んでいる。「水卜ちゃんと枡太一という人気アナが出てきましたが、いつまでも2人におんぶに抱っこというわけにもいかないですからね。あんなことがあっても、上重を育てたいという人はいますよ」とはある日テレ関係者。日テレにとっては、人気アナが流出せずに済んだわけだが、その人気が衰えてしまえば元も子もないという気はするが