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メルケル首相との対話で泣き出したパレスチナ少女に滞在許可、独

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アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相に国外退去を迫られていると直訴し「全員を引き受けることはできない」との答えに泣き出したパレスチナ難民少女について、独政府当局は17日、今後もドイツ滞在を許可されるとの見方を示した。

 この少女リームさんは、北部ロストック(Rostock)で開催された座談会でメルケル首相に対し、流暢なドイツ語で4年前にレバノンの難民キャンプから一家でドイツへ来たことや、国外退去を迫られていることを説明し、「私にも人生のゴールがある。他の皆と同じように勉強したい。皆が楽しく暮らしているのを見ながら、自分はそれができないのが悲しい」と訴えた。

 これに対しメルケル首相は、リームさんの状況は理解するが「政治とは時としてつらいものなのです」と返答。レバノンの難民キャンプには多くのパレスチナ人がいて、全員をドイツが引き受けることはできないと述べた。

 この様子はテレビ放映され、大きな注目を集めた。

 こうした中、アイダン・オーズス(Aydan Ozoguz)移民・難民・統合担当相は独紙「シュピーゲル・ウィークリー(Spiegel Weekly)」(電子版)に、「少女の個人的な状況は把握していないが、ドイツ語を流暢に話すところをみると、ドイツに長期間滞在しているのだろう」と述べ、こうした「(ドイツ社会に)よく溶け込んだ若者」が滞在許可を得られるよう「われわれは移民法を改正した」のだと説明した。

 一方、ロストック市長室広報官は独日刊紙「ターゲスシュピーゲル(Tagesspiegel)」に対し、リームさん一家を送還する予定はないと述べている。

 メルケル首相の対応には冷淡だと批判する意見が集まるとともに、「正直なだけで、冷淡などではない」と擁護する声も上がった。ドイツには昨年、約20万人の亡命希望者が入国したが、今年はそれが45万人に膨れ上がると予想されている。





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