東亜日報によると、韓国・ソウルの龍山駅とその周辺の電子商店街一帯を「韓国の秋葉原」にする構想が進んでいるという。
龍山一帯は、1990年代までは電子機器や電子部品、ゲームソフトなどを扱う店舗が密集した韓国随一の“電子タウン”としてにぎわったが、2000年代に入るとオンラインストアに押され、現在は閑散とした状態に陥っているという。
そんな龍山駅に来年1月に新たに免税店を開設にすることになった「HDC新羅免税店」がぶち上げたのが「韓国の秋葉原」構想だ。
HDC新羅は、現代グループ(現在産業開発)とサムスングループ(ホテル新羅)が手を結んだ免税店として韓国内で注目を集める存在だ。そして、免税店が入居する龍山駅の現代アイパークモールは、6万5000平方メートルの売り場面積を誇る。HDC新羅は、この空間に服飾店はもちろん、中小企業製品の販売スペースや韓流公演場などを作るという。同社のヤン・チャンフン共同代表は「低迷していた東京の秋葉原電気街が、中国人観光客特需で生き返ったように、龍山駅前もそうなるだろう」と自信満々だ。
HDC新羅が手本とするのは秋葉原の「ソフトパワー」だ。韓流公演場を設置するのに加え、米ロサンゼルスのハリウッドスターストリートを模した「韓流スター通り」も設置する計画だ。韓流公演場で協力する芸能プロSMエンターテインメント所属の韓流スターたちの蝋人形などを街中に設置し、「フォトゾーン」を作るという。
また、免税店の周辺には現在、これといったホテルは一つもない状態だが、2017までに3件のホテルが開業する予定で、外国人観光客にとって身近になる可能性があるという。
この計画に対し、地元商店街の関係者は、「免税店運営会社と議論すべきことも多く、一帯が一瞬にして変わるというのは時期尚早」としつつも、「流動人口が多くなるだけでも、『電子タウン』の雰囲気はだいぶ変わる」と、変化に期待している。
記事は秋葉原について、「『いらっしゃいませ』よりも『歓迎光臨』という言葉がよく聞かれるほど中国人が来る」「中国人観光客が東京で最も多く立ち寄る場所で、銀座、新宿、渋谷などを抑えて1位を占めた」「オタク文化の聖地で、秋葉原を訪れる外国人観光客は、日本のゲームや漫画などの文化コンテンツのファンが相当数を占める」などと紹介している。
この報道に対し、韓国ネットユーザーからは様々なコメントが寄せられている。
「龍山がダメになった最も大きな理由は、チンピラのような経営方式。定価の表示もなく、ぼったくるだけではなく、商品に問題があっても、対応してくれない」
「不親切の代名詞」
「免税店ができれば、秋葉原がブルブル震えるとでも思ってるか?」
「秋葉原も電気街としての役割は終わった。龍山を電気街として復活させるのは無理」
「龍山は、悪質商売の元祖。中高生の客を脅して商品を売りつけていた」
「どれだけ法外な値段を請求したら、誰も行かない場所になったんだろう」
「ソウルのど真ん中なのに、後進国の匂いがプンプンしてる」
「日本製を日本人に2倍の値段を売りつける奇跡を見せてくれるかも」
「自国民を金づるにするのだけでは足りなくて、外国人までターゲットにするのか?」
「私たちに日本は越えられない壁」
「詐欺師の店員だらけの龍山と日本を比較するなんて、ずうずうしい」
「秋葉原はキャラクター商品で溢れている。韓国は何を売る?韓流スターの商品でも売るのか?」
「秋葉原の成功は免税店によるものではない。ねじられた欲望を満たしてくれるアニメを基盤とする様々なコンテンツがあったから。コンテンツはなく、ぼったくることでしか商売のできない龍山は終わりだ」