14日に慶尚北道尚州(キョンサンブクド・サンジュ)で発生した60~80代住民6人が殺虫剤入りのサイダーを飲み2人が死亡した事件と関連し、尚州警察署は18日、83歳の女を有力な容疑者として殺人容疑による拘束令状を申請した。
慶尚北道警察庁はこの日、容疑者として逮捕した女を集中追及したが容疑を全面否認していると明らかにした。警察は被害者が飲んだ殺虫剤と同じ殺虫剤成分が入ったドリンク剤の瓶が容疑者の自宅から発見された点と、家に保管されていた他のドリンク剤の瓶の有効期間が殺虫剤入りドリンク剤の瓶と同じだった点などを集中追及した。しかし容疑者は嘘発見器を使うという警察の求めを拒否し容疑を否認した。これを受け一部では容疑者ではない別人が犯行に使ったドリンク剤の瓶を容疑者宅付近に置いた可能性も提起されている。警察が容疑者宅周辺で見つかったドリンク剤の瓶からは容疑者の指紋は発見されなかった。
尚州警察署関係者は、「事件当日に容疑者が着用していた衣類と乗っていた電動スクーターなどからも同じ殺虫剤成分が検出されたという国立科学捜査研究院の鑑定結果により容疑者に対する拘束令状を申請することになった」と話した。