(CNN) イラクの首都バグダッド北郊の市場で発生した自爆テロによる死者は、18日までに120人に達した。実行犯は氷を積んだトラックに買い物客らを呼び寄せて自爆したとみられる。
過激派組織「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)がツイッター上で犯行声明を出した。ISISによるテロの中でも過去最大級の規模とされる。
現場はディヤラ州ハンバニサアドの野外市場。地元警官2人の話によると、17日夜、トラックで現れた男がイスラム教のラマダン(断食月)明けを祝って氷を安売りすると宣伝した。
すでに日没後だったが気温は35℃前後あり、数百人の買い物客らがトラックの周りに集まった。
トラックには氷が積んであるのが見えたが、その下には少なくとも1トンの爆発物が仕掛けられていたという。
ディヤラ州知事によると、爆発による負傷者は140人に上っていて、死者の数はさらに増える恐れがある。
米国家安全保障会議(NSC)の報道官は18日、この攻撃を非難する声明を発表。ISISの撲滅に向け、米国はイラク政府と治安部隊への支援を続けると述べた。