(CNN) 米国の人気レスラーのハルク・ホーガン氏は26日までに、人種差別的な発言を8年前に行っていたとして謝罪する声明を発表した。これを受け米のプロレス団体大手のWWEは同氏との契約を打ち切ったとの声明を出した。
WWEは、あらゆる背景を持つ個人の尊重を組織の信条にしているなどと述べた。プロレスファンによると、WWEのサイトに載っていたホーガン氏への言及部分は名誉の殿堂入りプロレスラーのリスト入りを含め、全て削除されたという。
ホーガン氏の今回の謝罪は、米紙ナショナル・エンクワイアラーが同氏が8年前に関与したとする性的な録音テープの内容を報じたことを受けたもの。ホーガン氏はこの中で、娘のブルックさんのアフリカ系(黒人)のデート相手を侮蔑する言葉を発したとされる。
ホーガン氏は声明で「相手を傷付ける言葉を用いたことは容認出来ないし、釈明の余地がない。謝る」と指摘。「世界の全ての人間は重要であり、人種、性別や宗教的信念などの理由で異なる対応をすべきでないことを強く信じる」とし、「感情を害するような言葉を使った自分に失望しているし、私自身の信念に反する」とわびた。
問題のテープは2006年の録音とされ、米のニュースサイト「ゴーカー」がその一部の内容を掲載したことから、ホーガン氏の言動が明るみになっていた。同氏はゴーカーを相手取り1億ドルの損害賠償を求める訴訟を起こしていた。テープの中でホーガン氏と会話を交わした相手はホーガン氏の友人の妻とされている。