日本メディアによると、縁故を重視する韓国では長い間、「姓」または「本貫」が同じ人との結婚が法律で禁じられていたこともあり、特に農村を中心に、嫁不足が深刻化している。
政府は国際結婚を奨励しているが、男尊女卑の考え方が浸透しているため、妻を虐待するという事件がたびたび発生している。韓国の女性家族部の調査でも、家庭内暴力を受けている外国人妻は7割に上る。
韓国農村経済研究院が、全国34の農村部に暮らす国際結婚した400世帯を面接調査したところ、外国人妻の約2割が「ここ1年で家庭内暴力を経験した」と答えた。
朴槿恵(パク・クネ)大統領は就任時に、家庭内暴力を含む「4大社会悪を根絶する」という公約を掲げた。だが韓国では、地域や血縁、学校、仕事などにおける人間関係が複雑に入り組んでいるため、年長者などから叱責されたストレスを妻に対して発散する男性もいる。「女は3日殴らないと狐になる」ということわざもあるほどだ。
学校などで男女同権の思想を教育していかない限り、家庭内暴力の根絶は不可能だ。