31日放送の「ダウンタウンなう」（フジテレビ系）でテリー伊藤が、オネエタレントらに向かって「普通」という語句を連発していた。この日の番組では「オトコなの？オンナなの？オネエなの？な人たち」と題して、各界で活躍するオネエなタレントを招いて話を聞いた。
番組序盤では各オネエのカミングアウトが話題となり、元祖オネエメンのHIDEKiSMが、かつては彼女もいたことを告白した。この告白にテリーは驚いた様子で「彼女とセッ、性交渉はあったの？」とぶっきらぼうに聞いていた。
HIDEKiSMはこの問いに、３ヶ月に１回ほど我慢してしていたといい、テリーは「向こうも、今考えてみたら女性もかわいそうだよね」とこぼしていた。
テリーはさらに踏み込み「みなさんは男性が好きなんでしょ？向こうは普通の人を好きになるわけじゃない。そううまい具合にいくの？」「（向こうに）気はないでしょ」と素朴な質問を投げかけた。
この質問にもHIDEKiSMが「ゲイが好きな人とノンケ（異性愛者）が好きな人にわかれます」と答えたが、テリーはまだ納得していない様子。さらに「普通の男性はさ、誘われたからって最後まで結ばれるかっていうと『ちょっと待ってよ』てなるじゃない？」「どういうふうに受け止めるの」とオネエならではの交際に至る困難さに思いを巡らせていた。
番組中盤では、おぐねぇーやはるな愛が老後の孤独や不安を語る場面もあった。それに対してテリーは「みなさんしゃべりが面白いから普通の老人ホームに行ってもみんなの人気者になるんじゃないの？」と勇気づけていた。
ただはるなが男性にも女性にもなりきれないオネエならではの「生きづらさ」について語ると、テリーは「普通の夫婦だってね、うまくいかなかったり、離婚したり夫婦いっぱいあるわけじゃない」「あんまり、そこの所を気にする必要な気がする」と反論していた。
ただ、孤独から子どもを養子にするオネエのあり方については「自分が寂しいからといって子どもを持つというのは違う気がするのね。別にいいじゃない。そういう覚悟で普通に生きてれば」と苦言を呈していた。
テリーは番組全編にわたって「普通に」という言葉を多用していた。オネエたちに対して投げかけられる「普通」とはいったい何かを考えさせられる放送回となった。