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「臨死体験」できる施設、上海に9月登場 火葬場も再現

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(CNN) 中国の上海に今年9月、特殊効果を使って「死」を体験できるというアトラクションが登場する。

入場者は死を免れるためのゲームに挑戦し、負ければベルトコンベアに乗せられて葬儀場を通り、葬儀を経て火葬場に送られる。火葬炉の中では熱気と照明を浴び、焼かれる体験が味わえるという。

火葬された後は、「再生」のシンボルとなる子宮形の円形カプセルに移される。

一方、ゲームに勝ったとしても「もちろん死ななければならない」と共同創設者のディン・ルイ氏は言う。「どんなことを乗り越えてきたとしても、誰もがいずれは死ぬ」。

ディン氏と共同創業者のホワン・ウェイピン氏はこのゲームのために、実際に火葬場を訪れて火の付いていない炉の中に入るなど、火葬の手順を徹底研究してきた。


新アトラクションの狙いは生と死について考えてもらうことにあるという。
2人はゲームを運営する一方、死期の迫った患者にホスピスケアを提供する団体も運営している。

ホワン氏は元トレーダー。金は儲けても心が満たされず、自分探しを続けるうちに、死に興味を持つようになった。「中国は自分を金持ちにしてくれたが、豊かな人生を送るにはどうすればいいかは教えてくれなかった」と話す。

心理学を学び、2008年に四川省を襲った地震の被災地でのボランティアを経て、ホスピスケアの団体を創設。この活動は「人を助けるためだったが、私自身も救われた」という。

一方のディン氏は宗教家などを招いたセミナーを通じて生きることの意味を追求しており、「金持ちになって成功するための教育と違って、生と死の教育に模範解答はない」「自分でそれを体験することの方が重要だ」と語っている。






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