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中国高官ら、宴会で絶滅危惧種食す 当局が捜査

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中国国営紙・環球時報(Global Times)は、広東(Guangdong)省深セン(Shenzhen)市の高官たちが、絶滅危惧種に指定されているオオサンショウウオを宴会で堪能し、その様子を撮影したジャーナリストに暴力を振るったと報じた。

 宴会には警察幹部を含む28人が出席し、ある参加者はその席でサンショウウオについて「私の地元ではご馳走だ」と語ったという。またサンショウウオを提供したのは宴会の出席者のうちの1人で、そのサンショウオは養殖されていたものだと同紙は伝えた。この件については捜査が開始され、これまでに警察関係者14人が停職処分になっている。

 国際自然保護連合(IUCN)が指定する「絶滅のおそれのある生物種のレッドリスト」で「絶滅危惧IA類(Critically Endangered、CR)」に分類されているオオサンショウウオは、中国で老化防止効果があると信じられているが、これを正当に裏付ける証拠はない。IUCNによれば、オオサンショウウオの数は過去30年間で激減し、その主な原因は「食用として取引するための乱獲」だという。

 一方、環球時報が引用している現地紙・南方都市報(Southern Metropolis Daily)によると、ジャーナリストたちの素性を知った宴会の出席者たちは、ジャーナリストたちに対し殴る蹴るなどの暴行を加えた。

 中国では習近平(Xi Jinping)国家主席の汚職追放政策の一環として、高官による支出の引き締めが強化されている。その中には「一汁四菜」をスローガンとした質素な食事の推奨も含まれている。また「フカヒレ」など、絶滅の危機にある動植物の消費も取り締まっていると、中国共産党は述べている。昨年4月には希少動物を食用した場合に実刑を科す法律も承認された。中国では420種の動物について、希少動物または絶滅の危機にある動物とみなしている。






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