スイスの税関当局者は4日、チューリッヒ国際空港で中国人乗客3人のスーツケースから象牙262キロを押収したことを明らかにした。
象牙は先月6日、無作為抽出の荷物検査で発見された。短く切った状態でスーツケース8個に詰められていた。
3人の乗客はアフリカ東部タンザニアの大都市ダルエスサラームを出発し、チューリヒ経由で北京へ向かっていた。
当局者らによると、この象牙は闇相場で約40万スイスフラン(約5100万円)相当。ほかにライオンの牙や爪1キロも入っていた。
象牙は中国などアジアで高い需要がある。毎年約3万5000頭のゾウが象牙のために密猟されている。