「3バカ+新バカ」となった自民党の“暴言”国会議員。いずれも安倍首相を応援する若手で作る“悪名高き”「文化芸術懇話会」のメンバーだから、暴言は安倍首相の代弁みたいなもんだが、実はこのうちの2人は麻生太郎財務相(74)が領袖の麻生派に所属している。
「スポンサーにならないことが(マスコミは)一番こたえる」と言った井上貴博衆院議員(53=福岡1区)と「『戦争に行きたくない』は利己的」とつぶやいた武藤貴也衆院議員(36=滋賀4区)だ。
「麻生さんは、言わずと知れた永田町の失言王です。そんな親分の下で、失言後の井上さんは、取材から逃げ回り、雲隠れ。武藤さんは発言を撤回せず、居直っている。問題があると思っていないのでしょう。親が親だから、子も子ですよ」(永田町関係者)
麻生大臣といえば、憲法改正をめぐって「ナチスの手口に学んだらどうか」と発言し、安倍政権の本質を体現した人物だ。他にも、昨年の総選挙の応援演説で「子供を産まないのが問題」と言ったり、党の会合で集団的自衛権を学校のイジメに例え、「勉強ができない、けんかが弱い、金持ちの子、これがいちばんやられる」と言ったり、失言には事欠かない。
最近は安保法案の審議に注目が集まる中、法案に直接関係のない財務相の麻生大臣は目立たないが、礒崎首相補佐官の「法的安定性は関係ない」発言の際、先月30日の派閥の総会でこんな発言をしていた。
「(礒崎補佐官は)一生懸命のつもりで言われているのだと思いますけれども、結果としてマスコミの人たちの手によって(発言が)作り変えられてみたり、つぎはぎされてみたり、いろんなことがある。井上(貴博)先生もそうだ」
派閥の子分をかばったうえ、マスコミに責任転嫁。親分がこれじゃあ、子分がバカばかりになるわけだ。