先月24日に閉幕したカンヌ国際映画祭。賞の行方だけでなく、レッドカーペットを歩く女優らのドレスも話題の1つだ。豪華で華やかなドレスが集まる中、ひときわ異彩を放っていたのが、ある中国人モデル(?)のドレスだ。「まるで壁紙のようだ」と酷評されているだけでなく、海外メディアは、その中国人の正体が分からなかったという“悲喜劇”をも引き起こした。
中国ネット界のアイドルだが…欧米メディアは「Who?」
正体不明の中国人モデルが現れたのは5月13日(現地時間)の第68回カンヌ国際映画祭オープニングセレモニー。カトリーヌ・ドヌーヴやジュリアン・ムーア、ナタリー・ポートマン、ルピタ・ニョンゴ…とそうそうたる女優陣がレッドカーペットに登場した。ゴージャスなドレスが並ぶ中、毒々しい花柄模様のドレスが目を引いた。
カンヌ映画祭のレッドカーペットを歩く際のドレスコード(服装規定)は「女性は、華やかなイブニングドレス」とされ、ドレスを提供するブランド(デザイナー)側も格好の宣伝となる。その中で、小花柄がプリントされた光沢のないドレスが奇異に映っても仕方ない。しかも、裾を長く引くタイプのドレスで“悪目立ち”している。
そのドレスを着用していたのは、中国人タレントのヴィアン・チャン(張馨予、チャン・シンユー)。どうやら中国ネット界のアイドルで、モデルや女優という肩書もあるようだ。だが、世界的に名が知れているわけではない。ドレスそのものが目立ったためシャッターを押したものの、一体誰なのか…。ロイター通信は「unidentified guest(不明のゲスト)」として紹介した。