棚田を灯籠の明かりで照らし出すイベント「宕陰(とういん)竹灯籠」が30日夜、京都市右京区の宕陰地域で開催される。戦前まで行われていた伝統行事「虫追い」の光景を再現する。
住民たちがつくる宕陰活性化実行委員会が、2008年から町おこしとして始めた。たいまつを手に田畑を練り歩いて虫を追い払う、晩夏の宕陰地域の風習を元にした。
散策路には約300本の竹灯籠が設けられ、午後7時に点火する。樒原児童公園では、棚田米のおにぎりや焼きそばなどの販売もある。
同会の平井義昭代表(77)は「棚田が広がる美しい景観を楽しんでもらえれば」と話す。問い合わせは右京区役所地域力推進室TEL075(861)1264。