米国民の3割近くはバラク・オバマ米大統領がイスラム教徒だと信じていて、外国生まれだという誤解も一部に根強く存在することが、CNNとORCの最新世論調査で分かった。ちなみにオバマ大統領は米ハワイ州出身のキリスト教徒。
オバマ大統領の宗教については、全体の29%がイスラム教徒だと思うと回答。共和党支持者に限るとこの割合は43%に増える。
出生国については80%が米国と答える一方で、外国生まれと誤解している回答者も20%を占めた。9%は「米国出身ではないことを裏付ける証拠がある」と信じ、11%は「疑いがある」とした。
特に、2016年大統領選に向けた共和党の指名争いに名乗りを上げている不動産王ドナルド・トランプ氏の支持層では、オバマ大統領が米国出身であることを疑問視する見方が根強く、大統領はイスラム教徒だと信じる人も54%と過半数に上った。
トランプ氏は前回の大統領選に出馬を検討していた当時から、オバマ大統領の出生地について疑問視する発言を繰り返していた。オバマ大統領は11年4月、ハワイ・ホノルルの病院で1961年8月4日に生まれたことを示す出生証明書を公表している。
今回の調査は9月4~8日、全米の成人から無作為に抽出した1012人を対象に実施した。