米全土でキュウリを原因とするサルモネラ菌の食中毒が広がっている。米疾病対策センター(CDC)によると、22日までに確認された患者はわずか1週間で140人増えて558人となった。
死亡者はアリゾナ、カリフォルニア、テキサスの各州に1人ずつ。入院治療を必要とした患者は112人に上る。患者の半数以上は18歳未満の子どもだった。
州別ではカリフォルニア州の患者が最も多く、次いでアリゾナ、ユタ、ミネソタ、ウィスコンシンの各州となっている。
キュウリのリコールは全米33州に及んでいる。メキシコから輸入されて8月1日~9月3日に販売されたキュウリのリコールを業者が4日に発表。1週間後にはこの業者から仕入れたキュウリについて、別の業者がリコールを発表した。
サルモネラ菌は嘔吐や下痢、腹痛などの症状を引き起こし、乳幼児や高齢者の場合は重症化することもある。