今月11日、TOKIOの国分太一が7年越しの交際を経て元TBS社員の一般女性との結婚を発表した。所属するジャニーズ事務所が結婚発表を行うのは、2010年10月に少年隊の東山紀之と女優の木村佳乃の結婚以来、約5年ぶり。09年に国分自身が女性誌のインタビューで恋人の存在を明かしていたことから、国分結婚というニュース自体の衝撃度は小さいが、ジャニーズ事務所社長であるジャニー喜多川氏がアイドルの結婚について「自分の責任で、適齢期になったら遠慮なくするべき」(13日付日刊スポーツ)とコメントしたことが話題となった。
15日には国分はTBS本社で結婚報告の会見を行ったが、出席したテレビ局関係者はその時の様子を次のように語る。
「ベテランリポーター陣の質問に対し、国分は終始よどみなく答えていました。ジャニーズタレントの会見では通常、『事前にここまでの質問はOK、これ以上はNG』というお達しが報道陣に出されるのですが、この日ばかりは『アイドルの結婚とは?』などという質問も飛び出していました。国分はバラエティ番組で鍛えられた話術でうまく切り返し、リポーターの『ファンの間では(ジャニーズでは結婚は)“1グループ1人”と言われていますが?』という際どい質問にも、『(TOKIOは)2人になっちゃいましたね。それは都市伝説だと思います』と見事にかわしていました」
国分が「都市伝説」だと否定した“1グループ1人”というルールだが、デビューから27周年を迎えた現在も当てはまるのがSMAPだ。
「SMAPで唯一の既婚者である木村拓哉の結婚は、日本中を驚かせるほど衝撃的なものでした。2000年に当時28歳だった木村は、歌手の工藤静香との結婚を突然発表。一部では“できちゃった婚”とも報じられましたが、人気絶頂のジャニタレの結婚などまさにタブー破り。木村の時には結局事務所も容認せざるを得ませんでしたが、元KUT-TUNの赤西仁が12年に事後報告という最悪のかたちで女優の黒木メイサと“できちゃった婚”した際には、赤西は事務所退社という結果に至っています。また、SMAPの中居正広はジャニタレとしてはタブーである結婚話や下ネタなども気軽にテレビ番組などで話しています。つまりSMAPは、ジャニーズの中でも“掟破り”が許された異質な存在なのです」(週刊誌記者)
●継承者問題
現在のジャニーズ勢をここまで成長させたSMAPの功績は大きい。とはいえ、なぜSMAPだけが事務所内でこうした“掟破り”を許されているのだろうか。
「要はジャニーズ事務所の継承者問題です。今年1月に発売された『週刊文春』(文藝春秋)内でメリー喜多川副社長が、嵐やTOKIOなどのマネジメントを務める娘の藤島ジュリー景子氏が次期社長だと断言したように、同事務所は世襲制なのです。ジャニー氏、メリー氏が手塩にかけて育てたタレントたちは、同事務所内においても力が大きい。近藤真彦や東山紀之などがその代表格ですね。しかし、SMAPは結成時こそジャニー氏のプロデュースですが、彼らを育てたのはマネージャーのI氏です。しかしメリー氏は『文春』内で、一部でI氏が次期社長候補だと報じられていることに触れ、ジュリー氏と対立するのであればSMAPを連れて会社を辞めるようI氏を叱責しているように、SMAPはジャニーズの中ではあくまで“傍流”“邪道”なのです。世間の見方とは異なり、SMAPはどんなにがんばっても事務所内で“本流”にはなれないのです」(芸能事務所関係者)
国分の結婚発表からは、複雑なジャニーズ事務所のお家事情が垣間見えてくる。