米国の情報調査会社トムソン・ロイターは24日、ノーベル生理学・医学賞の有力候補者として、京都大の森和俊教授(57)と大阪大の坂口志文しもん教授(64)を選んだと発表した。
森氏は細胞内の器官「小胞体」が、たんぱく質の不良品を検出して修復する仕組み「小胞体ストレス応答」を解明、坂口氏は免疫反応にブレーキをかける「制御性T細胞」を発見した。
同社は2002年から毎年、世界中の研究者の論文が他の研究者に引用された回数などを分析し、生理学・医学、物理学、化学、経済学の4分野でノーベル賞候補者を発表している。今回は森、坂口両氏と欧米の研究者ら計18人を選んだ。
昨年までに選ばれた延べ238人のうち、12年に生理学・医学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授(53)や、14年に物理学賞を受賞した中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(61)ら37人が、後にノーベル賞を受賞した。