香港メディアの報道によると、北朝鮮は国内の中国人商人・華僑を大規模に粛清しているという。スパイ罪で逮捕し、8年以上の禁固刑処分に、一部は無期懲役または処刑などの例もある。
香港誌「亜洲周刊」が最近、中朝貿易に携わる北朝鮮在住の華僑からの情報として伝えたところによると、今年に入ってから、北朝鮮国家安全保衛部は100人以上を逮捕した。容疑は、中国政府に情報提供、韓国社会の映像を拡散、北朝鮮社会の映像を中国や韓国に持ち出し、脱北者の国内送金を仲介、宗教布教活動などだという。
北朝鮮の政府統計では、華僑の人数は約5千人で、中国外交部は「3千人強」としている。同情報筋の話では、北朝鮮国家安全保衛部は華僑に対し、監視や盗聴、中国の携帯電話の使用禁止などを実施している。
中国のインターネットでは、ユーザーが北朝鮮批判を繰り広げている。「北朝鮮に総額1千億ドルの経済援助を提供した」とのかつての環球時報の報道を取り上げた。
一方、中国政府系メディアは華僑粛清を報道しておらず、これを非難するコメントも多い。