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マツコ・デラックスの“警察批判”で愛宕署に苦情電話殺到!? 現役警察官が真っ向反論へ

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タレントのマツコ・デラックスが、マネジャーがスピード違反で罰せられたとして愛宕警察署を番組で批判。これに対して署の警察官が、非公式に「ひどい逆ギレだ」と反論している。

 マツコは10月12日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、当日の朝「マネジャーが速度超過で(交通違反)切符を切られた」と告白。

「マッカーサー道路のトンネルあるじゃない。あそこってさ、下り坂になってて、すごい速度出ちゃうじゃない。あそこで隠れてやがったのよ。汚い手を使うぞ、愛宕警察は」

 マッカーサー道路というのは東京・有明から新橋、四谷、神田を走る環状2号線のことで、かつてアメリカ占領軍が計画したとする都市伝説から、誤った呼び名が付けられたもの。ここで取り締まりに遭ったことで、マツコは現場の警察官に対し「ほかの人もみんな速く走ってんじゃないのよ! と散々ぶちまけた」とし、愛宕署の取り締まりを批判した。

 しかし、これに反論したのが愛宕署の警察官で、今回の取り締まりにはまったく関与していないため「あくまで個人的な見解だが」と前置きしつつも「隠れていようが下り坂であろうが、速度超過していい理由になりません」とマツコに反論した。

「交通課の“待ち伏せ”による取り締まりは、過去にも賛否両論の議論になっていることは承知しています。警視庁が国家公安委員長から『国民から“ズルい”と言われないような取り締まりを』と苦言を呈されたこともありますが、警察官の取り締まりが一目瞭然だと『取り締まりが見えるところでだけ違反しなければいい』という認識になってしまい、根本的に違反者の減少にはならないのです。それに、見える場所に警察官を配置させることが取り締まりの前提になると、全国で無数にある重点箇所に人員を配置しなければならず、現実的に無理です。そもそもマツコさんのマネジャーが速度超過をしなければいい話で、『下り坂になってて、すごい速度出ちゃう』と、速度が出やすいということを知っているのなら、はなから低速で走らせるべきでは」

 筆者の取材に対し、警察官が反論を漏らしたのは、マツコ発言後、愛宕署に「卑怯だぞ」という抗議電話もあったからだ。「影響力のあるタレントが違法行為への取り締まりを批判するのは、悪影響があると知ってほしい」と警察官。

 環状2号線は現在、2020年東京オリンピックで競技場が集まる湾岸地区と、メインスタジアムの新国立競技場を結ぶ「オリンピック道路」に位置付けられ工事中で、関係者は「その意味もあって、取り締まりの重点箇所といえる」と、正当性を強調した。

 また、マツコへの反論は警察官だけではない。「マッカーサー道路」と呼んだことについて、一昨年、その名称を公募によって「新虎(しんとら)通り」と定めた選定委員会のメンバー男性も憤る。

「古い通称を、わざわざテレビで言わないでほしかった。マッカーサー道路は石原慎太郎・前都知事も『バカなネーミング』と言ったもので、これを変えるのに長年の労力があったのです」(同)

 マツコの攻撃的なトークは芸風でもあるが、今回は不快に思う人々がいたようだ。



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