10月クールの天海祐希(48)主演ドラマ「偽装の夫婦」(日本テレビ系)が初回視聴率14・7%と上々のスタートを切った。9月末に放送された主演スペシャルドラマ「緊急取調室~女ともだち~」(テレビ朝日系)も14・6%を記録し“女ボス”復活の兆しを見せている。
「15%を超えれば大ヒットといわれる昨今の視聴率で裏番組の西島秀俊主演『無痛~診える眼~』(フジテレビ系)を抑えて、14%台後半を叩き出したのですから、好調な滑り出し。特に今回は天海お決まりの姉御肌な役ではなく、地味な図書館司書という意外さも視聴者におもしろがられたようですね」(ドラマ関係者)
メガネ姿で、本さえあれば何もいらないという役柄に、モノトーンの衣装、喜怒哀楽を出さない表情はあの“お化けドラマ”をほうふつとさせる。最終回視聴率40%を記録した2011年のドラマ「家政婦のミタ」で松嶋菜々子(42)が演じた能面のような役柄だ。それもそのはずだ。
「脚本は同じ遊川和彦氏で、様々な過去を持った女性の描写には定評がありますからね。本心を顔に表さなかったり、衣装が地味だったり、ミタの空気が漂ってます。特に天海とは2005年の『女王の教室』でも一緒だったから、今回は遊川さんからのたっての願いで天海が主役になったともいわれています」(前出の同ドラマ関係者)
天海といえば、2013年に舞台「おのれナポレオン」公演中に軽度の心筋梗塞を発症して降板したこともあった。すっかり体調は戻ったようで、ドラマのスタート前には精力的にバラエティー番組にも出演し、飾らない性格を披露した。
「本人はとにかく気さくで、明石家さんまの番組で黒柳徹子のものまねを披露したり、過去にさんまと交際しそうになりそうだったことまで話しました。仲のいいマツコ・デラックスには『この人、結婚は無理ね』とまで言われるほどですが、本人に今、結婚する意思はないようですね」(芸能プロ関係者)
気になるのは9月初旬に米国・ロサンゼルスを拠点に活動する真田広之(55)との交際が女性週刊誌に掲載されたこと。過去には吉川晃司、佐々木蔵之介などと噂になったが、ここ4~5年はとんと男の影すら聞こえていなかっただけに天海にとっては久々の熱愛話だ。
だが、宝塚時代は男役、現在も頼れる上司、姉御肌など、強い女性像がつきまとう天海。真田との関係も微妙との見方もある。
天海を宝塚退団時から知る関係者は「性格もまさに男。実は宝塚退団時に天海は石原軍団の石原プロモーションに所属したいと言っていた。石原裕次郎夫人のまき子さんにもかわいがられましたが、さすがに男専門の事務所ですから実現はしませんでしたけど、ある時期は所属女優のように渡哲也、神田正輝、舘ひろしなどと公私共に仲がよかった。だから真田とも熱愛ではなく“男同士”のような関係のはずですよ」と語る。
一方、女優としての“天敵”は今クールドラマ「オトナ女子」(フジテレビ系)で主演する篠原涼子(42)だ。
「篠原は結婚、出産を経てもなおCMでブラジャー姿を披露したり、映画やドラマでも色気を増し、姉御肌っぷりを上げて同性からの支持を増やしている。かたや天海はかつては映画で濡れ場などにも挑戦したものの、最近は色気を封印。この差が視聴率にも表れ“姉御の世代交代”があるのではともいわれています」(ドラマ関係者)
しかし、篠原ドラマの初回はまさかの9・9%と1桁発進。一方、天海ドラマは第2話で4・3ポイント落としたものの10・3%と2桁をキープした。このままアラフィフ姉御がアラフォー姉御の追撃から逃げ切れるか見ものだ。