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市長選候補者、難民反対の男に刺され重傷も当選確実に 独

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ドイツ西部ケルンの市長選に無所属で立候補したリベラル系の女性候補が、難民受け入れに反対する男に刃物で刺されて重傷を負った。市長選は18日に投票が行われ、この候補が得票率52%超で当選確実となっている。

警察によると、ヘンリエッテ・レーカー候補は投票日前日の17日、屋外市場で刃物を持った男に襲いかかられて首を負傷。ほかに4人がけがをした。レーカー候補の容体は快方に向かっており、完全回復が見込めるという。

容疑者の44歳の男は警察に拘束された。軍用ナイフなど刃物2丁を所持しており、警察は単独での犯行だったと見ている。調べに対してレーカー候補の難民政策に反対を唱え、メルケル首相も批判しているという。

ドイツはシリアやイラクなどから欧州に押し寄せる難民を積極的に受け入れる政策を打ち出し、世論調査でも国民の大半がその政策を支持。列車の駅では大勢の市民らが出迎えて難民の到着を歓迎した。

一方で、極右勢力や一部住民が難民を乗せたバスを襲撃したり、難民の宿泊施設に放火したりする事件も相次いでいる。

独誌シュピーゲル(電子版)によると、レーカー候補を襲った容疑者はネオナチや極右政党との接触があった。

レーカー候補は選挙運動を通じ、難民はドイツの社会に可能性や機会をもたらす存在だと訴えていた。




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