独銀行最大手のドイツ銀行(Deutsche Bank)が今年6月、数字の入力ミスにより、ある顧客に60億ドル(約7200億円)を送金していたことが明らかになった。米ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)が19日、関係筋の情報として報じた。
誤送金は、同行の外国為替部門の若手行員が「純額ではなく総額」を使ったことにより起きたという。60億ドルは米ヘッジファンドの顧客の口座に振り込まれたが、1日後に回収された。
同銀行は今年5月、金利の不正操作問題で過去最高の25億ドル(約3000億円)の制裁金を科せられた他、約6000件の訴訟に直面するなど、不祥事が相次いでいる。6月には、共同最高経営責任者(CEO)2人が、業績不振などの責任を取って辞任した。