三島由紀夫作品からの盗作疑惑で批判を受けた韓国の作家・申京淑(シン・ギョンスク)氏の夫ナム・ジヌ明知大教授が、盗作問題について初めて発言した。韓国・ハンギョレ新聞が伝えた。
詩人で文学評論家のナム教授は、雑誌「現代詩学」の11月号巻頭に「パンドラの箱を開けて-盗作についての瞑想(めいそう)」との文を寄せ、韓国文壇で問題となっている盗作と「文学権力」について自らの立場を明らかにした。特に注目されたのは、ナム教授による「盗作」の捉え方だ。教授は、「われわれが文学を行うこと、文字を書き、読むこと」は、「相互テキストの巨大な網に関わる」行為であり、「盗作は文学の終わりではなく始まり、それもほんの始まりにすぎない」とし、「創造の楽園の中にはすでに、模倣が、影響が、盗作が蛇のように入り込んでいる」と表現した。
ナム教授のこうした発言は、妻である申氏の盗作疑惑に直接触れてはいないものの、韓国のネットユーザーらは申氏弁護の発言と受け取り、非難のコメントを数多く寄せている。
「どうしてこんな人が教授なの?」
「今まで黙っててついに出た言葉が、盗作の擁護発言だなんて」
「盗作の意味を知らないのかな?他人が作った物を盗んで、自分が頑張って作ったように見せるのは、模倣じゃなくて盗作だ」
「盗作が文学の始まりだとしたら、泥棒は創造経済の始まりだ」
「夫婦して駄目だね。恥を知らなければ人間として終わりだ」
「他人がすれば不倫、自分がすればロマンス」
「だからこそあなたは評論家なんでしょ?創作の苦しみを知らないから」
「この記事を読んで、自分はこうならないようにしようと痛感した」
「来年にはコピー機がノーベル文学賞を取りそうだ」
「まるで、不倫は家庭の崩壊でなく新たな家庭の始まりだと言っているような感じだ」
「それって、盗作しても問題なしって意味でしょ?どういうこと!」
「だからこれからも盗みますってことだよね?」