オバマ米大統領は13日、同国が進める過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討戦の成果について封じ込めには成功しているものの指導部の壊滅は果たしていないとの認識を示した。
米ABCテレビとの会見で表明した。大統領は作戦遂行の目的は最初、同勢力の封じ込めでそれには成功していると指摘。ISISはイラクやシリアで支配地を拡大出来ないでいると説明した。
しかし、指導部の全体的な除去はまだ出来ていないと認めた。同組織への外国人戦闘員の流入阻止には一定の成果を挙げているとも述べた。
オバマ大統領はアフガニスタンやイラクでの大規模な軍事介入の教訓などを踏まえ、ISIS制圧に絡んで米地上軍を派遣することに慎重な姿勢を維持してきた。しかし、最近になりシリアへ50人以下の米特殊作戦部隊を送り、ISISと戦う反体制派武装勢力への支援に当たらせる新たな方針を示していた。