トルコ軍は24日午前(日本時間同日午後)、「トルコ領空を侵犯した」としてロシア軍機1機を撃墜した。撃墜された戦闘機はトルコ国境近くのシリア領内に落ちたという。トルコのメディアがトルコ軍や政府関係者の話として、一斉に伝えた。
ロシア国防省は、撃墜されたのがロシア軍のSu24であることを認めた上で、「常にシリア上空を飛行していた」と、領空侵犯を否定した。乗員2人は機体からの脱出に成功したが、その後の状況は不明という。
トルコは、シリア内戦に介入したロシアに対して今月19日、「国境の安全を実質的に侵犯された場合は、交戦規定を適用する」と警告していた。ロシア機が、トルコ人と民族的に近いシリアの少数民族トルクメン人の居住地域を爆撃していたとされることが背景にある。