2015年12月1日、中国紙・新聞晨報によると、中国人観光客が国内外で文化財などに「○○到此一游!(○○ここに参上!)」などと落書きしたり、文字を彫り込んだりする行為が問題となっているが、このほど旅客機の窓ガラスに名前を彫り込む行為が見つかった。
旅客機の操縦士で航空専門家もであるユーザーが中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に掲載した画像には、窓に「呉昊南(ウー・ハオナン)一游」と彫られた様子が写っている。ほかに英語やロシア語で彫られているものもあった。
航空会社は、いつ誰が名前などを彫り込んだかはいまだ明らかになっていないが、こうした行為はマナーを欠くだけでなく、航空機の安全な飛行を阻害する恐れもあるとし、断じて容認できないとしている。ある関係者は、ナイフは持ち込めないため、字を彫り込むのに鍵を使ったのではないかと推測している。
ネット上では、「うそだろ?乗務員はどうして気づかなかったんだ」「誰がやったか見つけやすいよな、座席から乗客情報を調べればいい」「これはもうガラスを替えるしかない。やった本人が賠償すべき」「素養のかけらもないという言葉で片付けられる行為ではない。人命に関わる。厳罰に処すべきだ」など、批判が集まっている。
弁護士は、こうした行為は厳しく非難されるだけでなく、行政罰を受けることになると指摘。事態が深刻な場合には刑事罰の対象にもなり得ると注意を促している。