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奈良の大仏、髪の量半分だった レーザー解析で定説覆る

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奈良・東大寺の大仏の毛髪(螺髪〈らほつ〉)が、定説の「966個」ではなく、「492個」だったことがわかった。1千年近く伝えられてきた説を、レーザー光を使った最新技術が覆した。東大寺が近く、ホームページで知らせる。

 大仏の正式名は「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」。聖武天皇の命令で造られ、奈良時代の752年に完成した。東大寺によると、平安時代に寺の歴史などを記した「東大寺要録本願章第一」には、「天平勝宝元年(749年)12月~同3年6月、螺髪を966個つくった」とある。

 今の大仏は江戸時代に修復された。螺髪が最初は966個あったのか、修復で減ったのかなどは不明だという。東大寺関係者には「見えている数から推測してもそんなにないのでは」という声もあったが、江戸、明治時代の文献にも「966個」とあり、ずっと定説とされてきた。

 最近、修学旅行前に事前学習する子どもらから「螺髪の数はいくつですか」という質問が増えた。今年から大仏殿に掲げられている日本数学検定協会の問題にも、「966個の螺髪を一つの円の中に収めた場合、円が最小となる時の面積は」とあり、正確な数を調べることにした。だが、背後に光を表現した「光背(こうはい)」があって、数えられなかったという。





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