インドの大手航空会社エア・インディアのムンバイ発ロンドン行きの便が、離陸後に機内でネズミを目撃したとの報告を受けてムンバイに引き返していたことが2日までに分かった。エア・インディアが明らかにした。
エア・インディアは、乗客から機内でネズミを見かけたとの報告を受け、機内を捜索した。しかし、ネズミがいた形跡は発見されなかったという。
同航空会社の広報担当G・P・ラオ氏は、「同機内でネズミは発見されなかった」が、乗客の安全を考え引き返したと述べた。同機に搭乗していた240人の乗客は、用意された別の便でロンドンに向かった。
ネズミは、機内のケーブル類をかじると機械的異常をきたし、航空機を危険にさらす恐れがある。
エア・インディア機がネズミの目撃情報をもとに引き返したのは今回が初めてではない。昨年7月にもイタリア・ミラノ行きの便が今回と同様の理由でニューデリーに引き返している。
また2011年には、離陸直前のオーストラリアのカンタス航空機内で5匹の赤ちゃんネズミが発見されたことがあった。