過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘員がシリア北部ラッカで、自分の母親を公開処刑していたことが9日までに分かった。英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」が明らかにした。
シリア人権監視団によると、戦闘員の男は20歳で、母親が勤務するラッカの郵便局の近くで、数百人が見物するなか母親を殺害した。ラッカはISISが首都と称する都市。
母親は息子にISISを去るように働きかけ、一緒に逃げようとしていたという。その後、息子が母親をISISに突き出し、背教の罪に問われた。母親は息子に「有志連合は組織のメンバー全員を殺す」とも語っていたという。
シリア人権監視団によると母親は40代。別の活動家の組織は35歳としている。
CNNではこれらの報告について確認できていない。