昨年8月に中国天津市で発生した危険物倉庫の大規模爆発をめぐり、インターネットを通じて寄付金を詐取したとされる少女(19歳)の裁判が広西チワン族自治区防城港市の裁判所で始まった。中国新聞網が伝えた。
少女は事故発生翌日の8月13日、ネットに
「現場付近で働いている父の携帯電話がつながらない。勤務先に電話をかけても誰も出ない。私は1人ぼっちの家でおびえている」
「今日、病院で父の最後の姿を見た。来年、良い大学に合格すると父に約束した」などと虚偽の書き込みをし、同情したネットユーザーから10万元(約180万円)近い寄付金を集めたとされている。
検察当局は「少女が虚偽の情報を流して巨額の寄付を集めたという犯罪事実は明白で、証拠は十分そろっている」と指摘、詐欺罪として刑事責任を追及されるべきとの考えを示した。