銭江晩報によると、中国浙江省杭州市で人気の甘栗店に、「宣伝文句に問題がある」として20万元(約360万円)の罰金処分が通知された。この報道に中国のネットユーザーが反応を示している。
通知を受けたのは甘栗や炒ったナッツ類を扱う「杭州方林富炒貨店」で、看板などに記載した「杭州で最も優れた炒貨店」という一文の「最」という文字が当局に問題視された。この文字の使用が「国家級」「最高級」などの表現を禁じる「広告法」に抵触するためで、店主は「20万元は天文学的な数字。甘栗は500グラム30元(約540円)で売っているのに」「教養がなくて『最』という文字を使ってしまった。甘栗作りには数十年の経験があり、品質には自信を持っているのだが…」と肩を落としている。
広告法第57条に定められた罰金の額は20万元以上、100万元(約1800万円)以下。20万元は最も少ない額で、店への処分は最終的な決定ではないというが、ネットユーザーが寄せたコメントには「食品の安全問題に目をつぶることだってあるのに、きちんと営業している店にはたった1文字で20万元の罰金なのか」「法律で決まっているのだったら仕方がない」「法律の改正を求める。商売している人間が自分の商品を『最高』と言わないことなんてあるか?」「当局はこの店が“最も優れた店”ではない証拠を示すべき」などの意見が見られた。