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昨年大みそかの紅白歌合戦は平均視聴率40%を切ってしまったが、NHK内では「このくらいだろう」との予想が立てられていたという。
「むしろ今回は取ったほうだと思いますよ。局内ではもっと下がるだろうと言われていたしね。局内でも、昨年の紅白の態勢には反感を持つ人が多くてね。他の部署との協力態勢が得られてなかったからね」とはある局内関係者。
如実に表れたのが、審査員だという。「フィギュアの羽生結弦や芥川賞の又吉直樹なんかも出てたけど、『真田丸』に出演する堺雅人、大泉洋、長澤まさみとか、いくらなんでも、大河から3人は出しすぎ。でも、あれはそうするしかなかったんだよね。結局、局内の他の部署からの協力がなかったし、幅広い人材を集められなかったみたい。審査員で視聴率どうこうを言うわけじゃないけど、一事が万事というか、周りの意見を聞くような態勢じゃなかったからね。こうなるだろうね、とは言われていたよね」(同関係者)
39・2%という後半の視聴率は、紅白が2部制になった1989年以降で最低だった。ただ、このまま指をくわえているほど、NHKも甘くはない。「今の紅白態勢は2年続いたし、さすがに今回の結果は、これからの人事異動に影響するのではとは言われてます。すでに大手の事務所なんかは、それを見込んで、次の紅白でトップに立つとみられている人に、積極的にアプローチを開始してます」と芸能プロ関係者。
もっとも、大幅に出場歌手の入れ替えが起こるかというと、それは少々難しい話でもあるという。
「特にこの2年で顕著になったのはジャニーズ陣営の大幅増。2014年には6組、15年には7組にまで膨れましたからね。業界内で批判の的でもあったのですが、出場者って入れるのは簡単だけど、切るのは相当、大変。誰も矢面に立ちたくないでしょうから、たとえ制作陣が交代しても、下手したらこのままの枠じゃないかとさえ言われています」(前出の局内関係者)
歌そのものが大ヒットする、みんなが知っている歌というものが出にくい世の中だが、紅白ここにありというところを見せてほしい。
(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
(東スポWeb)