サッカー・スペイン1部リーグ、FCバルセロナに所属するリオネル・メッシ選手の旅券(パスポート)を撮影した動画をソーシャルネットワーク(SNS)に投稿したアラブ首長国連邦(UAE)の警察官に対し、ドバイの裁判所は1日、禁錮1月の判決を下した。
現地英字紙ガルフ・ニューズ電子版によると、「J.J」というイニシャルだけが明かされているこの警官は、自分のスマートフォンで撮影したメッシ選手のパスポートが写った動画を、送った画像がすぐに消える機能を持ったメッセージアプリ「スナップチャット」に投稿した罪を認めた。
今回の一件は昨年12月、メッシ選手が最優秀選手に選ばれたグローブ・サッカー・アワードの授賞式に出席するため、ドバイの空港に降り立ったときに起きた。
報道によると、警官はメッシ選手に一緒に写真を撮ってほしいと頼んだが、メッシ選手は長時間のフライトで疲れているとして断ったという。警官は「その後、出入国審査場に行ったら、メッシのパスポートが置いてあることに気付いた。だからそれを手に持っている自分の動画を撮影した」と話していた。
この警官には当初、最低でも禁錮6月、最大で50万ディルハム(約1600万円)の罰金が科される可能性があると報じられていた。