フランスの学術団体アカデミー・フランセーズが打ち出していた単語約2400語のつづりを単純化する措置が、9月の新学期に合わせてこの秋から施行される。
単純化に伴い、フランス語の単語で「i」や「u」の上に付いていた曲アクセント記号の多くは廃止され、ハイフンの使用は減少、一部の母音も省略される。
例えばタマネギを意味する「oignon」は「ognon」になり、「disparaitre」の単語で2つ目のiの上に付いていたアクセント記号は姿を消す。「week-end」はハイフンがなくなって「Weekend」になる。
アカデミー・フランセーズがこの措置を確認したことに対して4日、ツイッターで抗議の声が相次いだ。曲アクセント記号の消滅を惜しんで「私は曲アクセント記号」と投稿したユーザーや、「フランス語の知的レベルが低下する」とかみついた国会議員もいた。
ただしこの改革が発表されたのは1990年。今回、それが今年秋に施行されることを確認したにすぎなかった。