自業自得とはこのことだ。日本テレビの上重聡アナウンサー(35)が3月いっぱいで同局の情報番組「スッキリ!!」の司会を降板することが明らかになった。
上重はMC就任直後の昨年4月、「ABCマート」元会長から約1億7000万円を無利息で借り、都内に高級マンションを購入したことなどが週刊文春で報じられた。しかし、上重は報道の翌日には謝罪するもMCは続投。「報道が原因で降板したと印象付けられたくない」(日テレ関係者)という理由で降板は先送りとなっていた。
しかし、情報番組という性質上、政治家や企業のカネにまつわる不祥事を扱うのも日常茶飯事。騒動の直後こそ、メーンMCの「極楽とんぼ」加藤浩次(46)が上重アナをイジる場面もあったが、最近は腫れ物に触るような扱いとなり、画面に映る頻度も激減。3月いっぱいでクビが決まった。
「上重が降板しなかった理由は『文春の思い通りにしない』という日テレの意地と、上重に代わるエース級男性アナの不在という局内事情です。人気ナンバーワンの桝太一アナがフリーに転身する可能性を踏まえ、上重を男性アナの看板にするのが既定路線だった。そのために『スッキリ!!』に抜擢したにもかかわらず、今回の問題で局側の思惑は水の泡。一転、4月の番組リニューアルに向けて動きだしたそうです。上重の降板をごまかすためか、コメンテーターも何人か交代の予定。リニューアル名目で巻き込まれるタレントはかわいそうですが。後任はすでにレギュラーの森圭介アナか、女子アナなら岩本乃蒼アナが有力視されています」(日テレ関係者)
かつては松坂大輔と甲子園で投げ合ったPL学園エースの栄光も過去のもの。PLの先輩の清原の逮捕について神妙な顔つきで「残念です」と語っていたが、「上重はアナウンス部から報道局の記者職に異動の可能性もある。同情? 誰もしていません(笑い)」(別の日テレ関係者)。
現場でイチから出直すしか道はなさそうだ。
(日刊ゲンダイ)