鉄オタの迷惑行為が報じられる機会が多くなったが、軍オタも実は負けてはいない。自衛隊の敵は北朝鮮でも中国でもなかった――モラルをわきまえない迷惑な軍事オタクの実態をリポートする!
◆【知識披露型】現役自衛官が証言する迷惑行為!
災害派遣や尖閣・竹島の領土問題、安保法制などなど、自衛隊への関心が高まりつつあるなか、全国の駐屯地祭りや一般見学会はどこもかつてないほどの大盛況ぶりだ。
だが、訪れる客のなかには、自衛隊への過剰な愛ゆえか、歪んだ形で隊員に接する軍事オタクが急増し、迷惑しているという。
具体的に証言を聞いていこう。海自の護衛艦乗組員の1曹は軍オタに掻き回される隊員の実情をこう明かす。
「護衛艦は90度以上傾斜(横倒し)しても復元するよう設計されています。何度なのかは秘密なので言えませんが。ある軍オタの方は、明確に誤りであるにもかかわらず『150度だ』と言い張り、返答に窮していると、『勉強しろ!』と怒鳴って立ち去りました」
もっとたちの悪い「知識披露型」もいる。
「ある護衛艦の出港時、軍オタが艦の周波数に合わせ、『無事航海を祈る』という信号を送ってきた。その際、『次の行先は○○と推測される。航海途中、○○沖で溺者救助訓練、対航空戦の訓練を行うと思うが、艦長の指揮ぶりを見ている』など、艦内通信を傍受して、ひけらかすような内容の信号を送ってくる。こうした事案は、他の護衛艦でもたまに見聞きしますね」