米東部一帯が14日にかけて強い寒波に見舞われ、約20都市で記録的な寒さを観測した。
ニューヨーク市中心部のセントラルパークでは氷点下約18度を観測。第1次世界大戦中の記録を下回って過去最低を記録した。ボストンは氷点下約23度、カナダのトロントは週末にかけて同27度まで下がった。
米ペンシルベニア州からメーン州にかけての一帯も、強風の影響で極端な寒さに見舞われた。
米中西部から東部沿岸にかけての一帯は、16日まで雪や冷たい雨が続く見通し。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は、「市は20年ぶりの寒波に見舞われている。極端な寒さで、特にお年寄りや乳幼児、病気を抱えた人たちは生命の危険にさらされかねない」と述べ、市民に警戒を促した。これまでのところ寒波による死者は出ていない。
米南東部から北東部にかけても15日から16日にかけて暴風雪が予想され、テネシー州から北東の内陸部にかけては大雪に見舞われる見通し。
5大湖周辺では、温かい湖からの水蒸気と北からの寒気がぶつかってニューヨークなどに大雪を降らせる湖水効果が発生している。
ペンシルベニア州では13日、大雪の影響で車60台以上が絡む事故が発生し、少なくとも3人が死亡、70人以上が負傷した。
14日にはインディアナ州でも40台が絡む事故が発生、数人の負傷者が出ている。
米国立測候所は警戒警報を出し、凍傷に注意するよう呼びかけた。