ケニアの首都ナイロビ(Nairobi)で19日、ライオン2頭が国立公園から「人口密集地帯」に逃げ込み、レンジャー隊員らが追跡に当たった。
ケニア野生生物公社(KWS)は声明で、「ナイロビ国立公園(Nairobi National Park)から迷い出た雌ライオン2頭の捕獲」の協力を要請した。
武装したレンジャー隊員や麻酔銃を持ったKWSの獣医が、アフリカ最大級のスラム街であるキベラ(Kibera)地区そばの茂みや農地を捜索した。
KWS広報担当者のポール・ウドト(Paul Udoto)氏は「ライオンは危険な野生動物。ライオンに立ち向かおうとして刺激するのは避けるように」と呼び掛けた。
少なくとも2頭は18日夜に国立公園を抜け出したとみられるが、地元メディアは最多で6頭のライオンが逃げ出した可能性があると報じている。
サイや水牛が走り回る広さ117平方キロの同国立公園は、高層ビルが立ち並ぶナイロビ中心部からわずか7キロの距離に位置している。